教え方のコツ

前章ではスクラッチの実践大変おつかれさまでした!一度で理解しようとする必要はありません。じっくり取り組んでください。

 

本章では、最後にTIPSをいくつか紹介させて頂き、本サイトの結びをさせて頂きたいと思います。もう少しだけお付き合いください。

 

プログラミングを子供に教えてもなかなか理解できない場面が多々あると思います。しかし、そこはあせらずじっくりと付き合ってゆくべきです。当然ですが、子供ごとにその理解度、進度(学習速度)は異なります。

 

私の感覚では、だいたい合っていれば合格で70%完成はもう満点です。そして繰り返し正しい方法を見せてあげる、それだけで子供たちはがんばって同じことをやろうとします。親が喜ぶ顔が見たいのでしょう。

 

また、当たり前ですが、いきなり難しいことができるようになることもありません。まずは簡単なことを繰り返させて、見た目でも分かりやすいスプライトの移動を中心に学習するのが効果的です。

 

以下は、プログラミング学習を行う上で大切な点です。3つあります。

 

1)一度に大きなプログラムを作成しない

プログラムの多くのバグは、考え違いやタイプミス(スクラッチの場合、ブロックの順序が違う等)により起こります。したがって、いきなり大作を作ると各所にバグが発生し原因を特定するのが困難になります。まずは、コンパクトなプログラムを心がけ、さまざまな処理をひとつづつ確認しながら制作しましょう。

 

例えば、シューティングゲームを作る場合を考えてみましょう。あらゆるプログラムは、複数の処理から構成されていて、複数の処理に分けてプログラムを作成してゆくと、バグを事前に防ぎやすいです。(もしくはバグが発生しても原因を特定しやすい。)

 

シューティングゲームを構成するプログラム(例)

・自機の移動処理(カーソルで自機が左右に動くなど)

・自機のミサイル発射処理(スペースキーを押すとミサイルが発射する、ミサイルが画面からはみ出ると消えるなど)

・敵機の発生、移動処理(敵が規則的に移動するなど)

・敵機の攻撃処理(敵がミサイルを発射する、ミサイルが画面からはみ出ると消える)

・自機のミサイル衝突処理(ミサイルが敵機に当たると、敵機を消す)

・敵機のミサイル衝突処理(ミサイルが自機に当たると、自機を消す)

・各種動作によって、スコア等の加算処理 など

 

これらのプログラムを一度にすべて作るのはプロのプログラマーでも困難です。

 

2)少しづつテストしながら

各処理を制作できたら、実際にプログラムを都度実行し、意図した処理になっているか確認をします。上記シューティングゲームの例では、各処理(やその一部)を作成したら、都度プログラムを実行して、処理が正常に実装されているかを確認します。

 

バグの大半は記述ミスが原因であることが多いです。記述する順番が間違っていないか、記述すべき命令を忘れていないか、記述すべき命令が間違っていないか、パラメーターが間違っていないか等をチェックします。

 

もしも、なかなか正常に動作しない、バグが取れない場合は、各処理をさらに細分化してゆくと、バグを特定しやすくなります。残念ながらコンピューターは指示した処理を間違って実行することはあり得ません。

 

3)読みやすいプログラムを心がける

プログラムは、誰が見ても分かりやすく記述しましょう。プログラミング業界では、「明日の自分は他人」という言葉があります。プログラムの規模が大きくなってくると、自分が作ったプログラムでもなかなか理解するのが難しくなってきます。

 

プログラミングを行う際は、誰か他人に見せるつもりで、コーディングするように心がけましょう。そうすることで、解読しにくいプログラミングを防ぐことができるようになります。

 

ところで、マウスは、うまく使えていますか?なかなか右クリック左クリックが理解できない場合があります。その際は、左クリックボタンにシールを貼って教育するといいと思います。(くまさんのシールを押すんだよ みたいに)特に学習の初期段階で有効です。マウスやパソコンにシールを貼ったりデコレーションすることで愛着も湧くようです。

 

これは笑い話でよくあるのですが、マウスはネズミだと説明すると逆さま(しっぽ(ケーブル)を下向き)に使用する場合があります。そのようなミスや誤解は何も知らない子供の価値観では当たり前だと思います。

 

私は以前、パソコン教室で、初心者やお年寄りにパソコンの使用方法を教えていたことがあります。最初はマウスの使い方を覚えてもらうことが多いのですが、何かファイル等をドラッグして移動させていて、マウスパッドからはみ出そうになった際に、「先生!これ以上移動できません!」と質問を受けたことがありました。マウスをクリックしたままマウスを持ち上げてもいいということが理解できなかったようです。

 

こういった、我々がパソコンを日常使用していたら当たり前に行っていることでも、子供が理解できないことは当たり前に起こり得るでしょう。微笑ましいですよね、ぜひ教えることも楽しんで頂ければと思います。

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