なぜゲームを続けてしまうのか

どうして、我々はゲームを夢中で何度も遊んでしまうのでしょうか。

実際にプログラミングをする前にゲームがゲームたる理由を説明します。

 

昨今、このゲームのノウハウをマーケティングに応用する目的で、「ゲームニクス」や「ゲーミフィケーション」という名称で体系化されているノウハウがあります。書籍等も多数出版されています。さまざまな商品やサービスを購買、継続するためにこのゲーミフィケーションという考え方は採用されています。

 

以下は「筆者の考える」ゲームを続けてしまう「主な」理由です。(筆者はゲームを続けてしまう理由は7つの分類で説明できると考えております。これは別途ゲーミフィケーションの書籍として近日公開できればと思っています。)ゲーミフィケーションという考え方はさまざまな解釈の仕方があります。

 

どうして、我々はゲームを夢中で何度も遊んでしまうのか。

 

ゲームをプレイしている状態は、端的に言うと、プレイヤーが常に褒められている状態です。人間の承認欲求を常に満たしている状態です。だからゲームを続けてしまうのです。現実社会で、親が子供を褒めることで、やる気を出させるというのは効果的だと思います。ゲームの場合は、これをもっと頻繁に自動的に行うことが可能です。

 

ゲームは、各種スティック操作、キー操作、タッチ操作等によって、リアルタイムで画面に表示されている内容が変化します。例えば、キー操作によりキャラクターが自由に移動します。ジャンプをするとジャンプする音がするかもしれません。また敵を倒すと、敵が派手なエフェクトで爆発するかもしれません。また、スコアが加算(カウントアップ)されたりするでしょう。これが、常にプレイヤーを褒めている状態なのです。

 

ジャンプボタンを押した 音が出てジャンプした = すごいね!ジャンプできたね!

敵を倒した 派手に敵が爆発した スコアが上がった = すごいね!敵倒せたね!

 

といった感じです。現実世界ではこのような頻度で誰かに褒められることはないでしょう。こんなに数秒おきに褒められたら、人はその状態にずっといたいと思ってしまうのではないでしょうか。これが「ゲーミフィケーション」の根底の考え方のひとつです。

 

それともうひとつ、ゲームはジャンケンに例えることができます。ジャンケンは乱数を用いたゲームです。自分が「グー」「チョキ」「パー」3つの手、相手が同じく3つの手を出すことで、9種類の組み合わせがあり、そのうち3種類の場合に、自分が勝利することが可能です。ジャンケンを続けてゆくと、最終的には勝率は50%に収束(限りなく近づいてゆく)してゆきます。このプレイヤーの「グー」「チョキ」「パー」といった選択肢の数、勝ち負けの確率のバランスがゲームとして非常にすぐれている点ではないかと思います。

 

また、ジャンケンは相手の表情を見る、性格を考慮することで、より戦略的になります。あいつは最初に必ずチョキを出すとか、焦るとグーを出すみたいな、皆さんさまざまな攻略法を持っているのではないでしょうか。

 

言い換えると運だけでなくプレイヤーのスキルや経験によって勝率が変動するのです。プレイヤー同士が対戦するゲームが面白いのは、ゲームのルール上で、人が様々な戦略を実行するからです。

 

ジャンケンの原理は、現在多くのゲームで表現を変えて実装されています。例えば、火、水、土のような3すくみと呼ばれる仕組みです。火は水に弱く、水は木に弱く、木は火に弱くといった感じです。昨今のソーシャルゲームでも、例えば「パズドラ」でこの3すくみの原理が実装されています。ジャンケンの原理が表現を変えて実装されているのです。

 

「モンスト」のようにマルチプレイ(対戦、協力プレイ)が可能なゲームも多数ヒットしています。「コミュニケーションとコラボレーション」という要素は、ゲーミフィケーションでは、重要な要素です。

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