音を出すには

一般的にゲームでは、何かしらの条件で音が出ます。例えば、ゲームがスタートした、敵に当たった、敵にミサイルをぶつけた、ステージクリアしたなどです。

 

サウンドにはいくつか種類があります。ゲーム中に鳴り続けるような曲をBGM、爆発音やカメラのシャッター音、車のエンジン音などを効果音(SE:Sound Effect)、効果音のうちRPGのレベルアップのようにメロディがあるものを、ME(Music Effect)と呼びます。

 

なお、スクラッチでは、さまざまな音色の音階を演奏することも可能です。本項ではBGM用のwavファイル、SE用のwavファイルを実装してみたいと思います。先ほどのプログラムを改変します。スプライトリストの左側のステージが選択されている状態で、スクリプトリストのスクリプトタブをクリックしてください。

 

まず、BGM再生を実装します。

以下のように、スクリプトを追加してください。紫色のブロックは、音関連のブロックです。

一旦プログラムを実行してください。足音のようなポップな音が繰り返し再生されました。「終わるまで の音を鳴らす」は、指定した音源を再生する命令です。それを「ずっと」によって繰り返し実行しています。

 

続いて、スクリプトエリアの音タブをクリックしてください。

続いて、「読み込み」ボタンを押してBGMを選択します。

この「Sounds」フォルダには、BGMやSEが多数入っています。BGMデータが入っている「Music Loops」フォルダをダブルクリックしてください。

「Music Loops」フォルダの中には、BGMに適した連続再生しても自然につながるようなループ曲のデータが入っています。ここでは例として「Drum」をクリックして「OK」をクリックします。

Drumというサウンドデータが登録されました。続いて、スクリプトタブをクリックします。そして、現在、「ポップ」になっている再生音を▼をクリックしてドロップダウンリストから「Drum」に変更します。

それではプログラムを実行して確認してみましょう。ドラムを使った曲が連続再生されました。もちろん、カーソルキーで左右にネコが移動できます。

 

続いて、SEを実装します。ネコが歩いたら(移動したら)音が出るようにします。スプライトリストのネコのスプライトをクリック、選択します。続いて以下のようにスクリプトを変更します。

プログラムを実行してください。カーソルキーで移動するとネコの鳴き声が鳴るようになりました。「 の音を鳴らす」は指定した音源を鳴らす命令です。

 

「終わるまで の音を鳴らす」との違いは、この命令は音源を鳴らし終わるまで次のブロックを実行しないのに対して、「 の音を鳴らす」は音源を鳴らしはじめたら次のブロックをすぐ実行する点です。連続してカーソルキーを押すと、「ニャーオ」という音が最後まで完全に再生されずに、「ニャーニャーニャー」と鳴き声の再生途中にすぐにまた鳴き声が再生されているのがわかると思います。

 

BGMやSEはゲームやテレビの世界で多用されています。普段ご覧になっているテレビ番組も注意して聞いていると、出演者の動作に対してさまざまなSEが再生されていることに気づくと思います。視聴者である我々は映像だけではなく音を聞くことでその番組をより注力するようになります。

 

人間の五感で耳に届くのは音だけです。ゲームでは、ユーザが行った操作(決断/決定)に対して、視覚/触覚/聴覚を通じて、リアルタイムにフィードバックを返しています。実はこれがゲームをゲームにしてしまう大切な要素です。(味覚/嗅覚はまだゲームの世界では一般的ではありません。)

 

この章では、スクラッチの基本的なブロックを解説、そして実際にプログラムとして実装しました。特にプログラミングの基礎となるような処理を学びました。これらを組み合わせることでより複雑なプログラムを作成できるようになります。

 

プログラミングはパズルを解く行為に似ていて、創造的な行為です。目的を実行するためにどのようなブロックを使い、どのように組み合わせる(実装する)のか、それがプログラミングです。同じ実行結果でもプログラムが同じになるとは限りません。

 

次の章では、この章で学んだことを組み合わせ、更にいくつか要素を追加し、簡単なゲームを作成したいと思います。

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