プログラムとの出会い、私の場合

この書籍を読んで頂いている方の多くはお子さんをお持ちのお父さんお母さんかと思います。私も二児の父親ですが、親は子供の将来を考えるとついつい小さなうちから様々な経験を人よりも早く・多くさせたほうがいいのではという思考になります。また、親は学校の授業以外にさまざまな経験を子供に多く与えたいと思うのではないでしょうか。少しでも将来を明るいものにしてあげたい、将来楽させてあげたい、そのためには早くから有意義な教育や経験を与えてあげたい。そのような思いで子供についつい与え続けてしまうのが私たち親なのかもしれません。

 

私の場合ですが、子供の頃にプログラミングに興味を持ち、プログラミングを独学で覚えて初めてゲームを作ったのが小学校高学年の頃でした。現在私の職業はプログラマーではありません。しかし、ゲーム業界でプログラムに関連する仕事に従事しています。そして、いつか自分の子供達にも早い段階からプログラミングを経験させてみたいと思っていました。

 

上の子が小学2年生になった頃にそろそろプログラミングができるかなと思い、私はまず書店に行き情報収集をしました。書店には子供向けのプログラミングの入門書がいくつかありました。その多くを読み、スクラッチという習得が容易そうなプログラミング言語があることを知りました。私自身も実際にスクラッチを使ってみてこれなら子供でも理解できるだろうと思いました。そこで、一番簡単な(薄い)スクラッチ書籍を1冊購入して、子供の本棚に入れておきました。

 

同時に家族の誰もが触れる場所にパソコンを設置して、自由に使っていいよと二人の子供に伝えました。パソコンは新たに購入したものではなく、5年以上前のiMacです。パソコンは子供が使うことを想定した設定に変更しています。もちろんスクラッチをインストール済みです。マウスは電池が入ったワイヤレスマウスが現在は主流ですが、子供には重たいかなと思い、有線の軽量なマウスに変更しました。また日本語を入力することがいずれ必要になるだろうと、パソコンの傍らにはローマ字表を印刷したものをさりげなく置いておきました。笑

 

上の子は、その書籍に気づき、自分でゲームが作れるということが理解できたようで勝手にその本を最初のページから順番に読み始めスクラッチを始めました。そのタイミングで私は簡単なプログラムを子供たちの目の前で作ってみせて、あとはプログラムを保存する方法だけしっかり教えました。もし分からないことがあればなんでも聞くように言いました。また、何日かおきにパソコンを確認して、子供たちが制作したプログラムの内容を確認したりバグ(プログラム上の不具合をバグ(虫)と呼びます)を修正してあげたりしました。

 

実は私は子供にプログラムの書き方(文法とも言います)をきちんとは教えてはいないのです。与えたのは学ぶ環境だけです。もしも分からないことがあれば聞くように言っていましたので完全な独学ではないかもしれません。しかし、ゲームが作れるというモチベーションと、少しだけきっかけを与えると子供たちは勝手に学んでゆきました。今では私の知らないこともできるようになり楽しんでいるようです。(本サイトを執筆するにあたって上の子には逆に私のほうが質問してスクラッチのことをいろいろ教えてもらいました。)

 

いわゆるプログラミング入門書には、どうやってプログラムを書けばいいのかが割と分かりやすく書かれています。子供が読むことを想定した、ふりがなが入っているものも最近では増えました。スクラッチに特化した書籍も多数あります。スクラッチによるプログラミングは、一般的なプログラム(英語で書かれて、数式やらが暗号のように記述されているような感じでしょうか)とは違い、ブロックを並べてパソコンに指示を出すので思いのほかハードルが低いようです。なによりゲームやアニメーションが作れる!というのが高いモチベーションを生むのでしょう。

 

ゲームは遊ぶより、作る方がはるかに面白い!というのが私の考えです。プログラミングはパズルを解くような感覚に近いかもしれません。その際に、親が子供以上の知識を持ち、子供に寄り添い教えてあげることができればよりスムーズにプログラミングを学ぶことができるようになると思います。

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